新曲「Bayside Story」は、ナオヒロ君の歌詞が先に上がってきたので、作曲はわりと好きにやらせて頂きました。
…というか、ほとんど個人的な趣味の世界に走っています(汗)。
80’sのAORっぽいのがやりたくで、シャーデーの「Smooth Operator」あたりを意識したんですけど、AORを日本語でやると「歌謡曲」になってしまうんですね(汗)。
でも「Foretelling Rain」「遠い街で。」そしてこの「Bayside Story」の3曲は「J-Popが『ニューミュージック』と言われていた頃へのオマージュ」というコンセプトも含んでいるので、これはこれで良いのかもしれません。
歌詞的にはナオヒロ君はポートアイランドあたりから望む神戸タワーの夜景をイメージしたらしいですが、僕的にはお台場の潮風公園のイメージです。ジャケットの写真もあそこで撮りました。
歌詞の世界がわりと背徳的なのに、ボーカルがなぜか爽やかなんですよ…もう少しエッチな感じが欲しかったけど(笑)。
…というわけで、少しジャジーなナイトクラブ(死語?)的な感じに無理やり引き寄せるために、一球入魂、一発録りでピアノ弾きまくりました。イントロの決めのリフ以外はほとんどインプロビゼーション(即興=アドリブ)でやっています。
実は歌のエンディングの後に、延々とピアノの大アドリブ大会が5分くらい続くのですが、さすがに趣旨が変わってしまうので白熱する前にフェードアウトしました(笑)。
(プロデューサー/久保田条実)

2015.8.21