デビュー一周年だってさ by プロデューサー

2015年12月27日

ほう、一年が経ったんですか。
あっという間の一年間だったはずなのに、公式デビューの少し前、あるイベントで数曲だけのライブをやったのが、もう随分前のことだったような気がするから不思議だ。
この度、デビュー曲の『グランドスラム』の配信がめでたく(?)終了したので、せっかくだから久しぶりに聴いてみたけど、自分だったら恥ずかしさと後悔で叫び声を上げながら布団に潜ってしまうかもしれない。完成度で言えばそのくらい酷い出来だ(笑)。
でも、あの拙い初々しさはデビュー期でしか出せないんだよなぁ…。
あの時の初心、忘れないでほしいなぁ…最近、ちょっと生意気になってきちゃったし。
「唄える」ということがどんなにシアワセなことか、いつまでも忘れないで欲しい。

まあとにかく、この「手探り」の期間、いろいろな葛藤もあっただろうし、かなりしんどかっただろうな、とは思う。
なかなか思い通りに行かないことも多かった。
でも、そういうしんどい思いこそが、アーティストを成長させるのだということを 彼は身を持って見せてくれた。
作品を出す毎に、それはしっかりと伝わったと思う。
CDというメディアが廃れ「音楽を買う」という発想が消えつつある今の時代、職業として音楽をやるということはホントに大変だけど、彼はこの前言っていた。
「自分から、今、音楽を取ったら何も残らなくなってしまう」
その言葉、いつまで言い続けられるか、しっかり見届けてやろうと思う(笑)。

(プロデューサー/久保田条実)

(『グランドスラム』はNEWバージョンをアルバムに収録予定です)

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